1999年4月、山口県光市

以前から目をつけていた、
(あの女はいい女だからヤリたいと父親と話していた)
会社員本村洋さんの妻の弥生さん(23)を、
強姦する目的で排水検査の作業員を装って家に侵入し、
弥生さんに抵抗されたことから両手で首を絞めて殺し、そのあとに死姦。
それどころか、泣きやまなかった11ヶ月の赤ちゃんの夕夏ちゃんを、
床に叩きつけた後にひもで首を絞めて絞殺。
そして財布を盗んで逃走した当時18歳の無職、

福田孝行(現在は30歳)※現在は支援者と養子縁組して
大月孝行となっている

の裁判で、
「刑事責任はあまりにも重大で、死刑を是認せざるを得ない」と
死刑が確定しました。
無期懲役は軽すぎるとして差し戻されていた裁判ですね。
軽すぎるという理由で差し戻されることは異例だそうです。

遺族の旦那さん、本村洋さんの

「少年Aが犯した罪は万死に値します」
「いかなる裁判が下されようとも、このことはだけは忘れないで欲しい」と言った怒りと涙の訴えと、事件の凄惨さが知れ渡るにつれ、
無期懲役から死刑へと風向きが変わっていった事件でした。
「あそこまで言わなくても」
という論調が本村さんに対して当初はありましたが、
それもなくなっていきます。
裁判では、
「かわいそうで未熟な少年」
「今は反省している、更正の余地あり」と弁護団は主張し、無期懲役の判決が下りました。
・犯行時少年が18歳と1ヶ月で発育途上にあった
・殺害については計画性がない
・不十分ながらも反省の情が芽生えている
という理由からでした。
しかしこの犯人、死刑を免れ無期懲役判決が出たとき、
ドストエフスキー『罪と罰』を引用し、
『選ばれし人間は人類のため社会道徳を踏み外し、悪さをする権利がある』 などと言っています。
しかし検察が上告し、無期懲役の判決は破棄され、審理は差し戻しに。
検察は、
「殺害の計画性が認め難い」と無期懲役になったのは著しく不当と事件の悪質さなどから死刑を主張しました。
犯人は排水検査の作業員を装い粘着テープとカッターまで準備していたのに、
計画性が認められないなんて、
判決をだした広島高等裁判所はちょっとおかしいと私も思っています。
ちなみに、弁護士は後になって、犯人が作業員を装って部屋を訪れたこの行為を、
水道屋のコスプレをしてピンポンダッシュで遊んでいたと主張するようになります。
そして検察が、
『犯人が反省していない証拠』として、犯人が友人に宛てた手紙を裁判所に提出します。
「無期はほぼキマリ、7年そこそこに地上に芽を出す」
「犬がかわいい犬と出合った…そのまま『やっちゃった』…罪でしょうか」
「もう勝った。終始笑うは悪なのが今の世だ。私は環境のせいにして逃げるのだよ、アケチ君」
「オレ自身、刑務所のげんじょーにきょうみあるし、速く出たくもない。キタナイ外へ出る時は、完全究極体で出たい」
「じゃないと二度目のぎせい者が出るかも」
(死刑求める夫に対し)
「ま、しゃーないですね今更。ありゃー調子付いてると僕もね、思うとりました」
これには大衆は激怒し、犯人死刑に傾いていきます。
ちなみにこの手紙を受け取った犯人の友人は、
被害者の夫である本村さんの手記を読み、
事の重大さを認識して手紙を公開したそうですから、
本村さんの行動が実を結んだといえるでしょう。
「かわいそうで未熟な少年」
「今は反省している、更正の余地あり」
作戦が通用しなくなった弁護団が取った戦法は、
「母恋しさ、寂しさからくる抱き付き行為が発展した傷害致死事件」
「凶悪性は強くない」
でした。
夫が家に帰ってきたとき妻の変わり果てた姿を見て、
一瞬で何をされたか分かったそうですから、
母恋しさなど微塵もなく凶悪のカタマリなのは明らかだと思うのですが・・・
弁護団と弁護士に吹き込まれた犯人は、
死刑回避しようと支離滅裂な言い訳を始めました。
「強姦目的ではなく優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた」
「赤ちゃんを床に叩きつけたのはママゴトのつもりで遊んでいただけ」
「女性に抵抗されたから首を押さえたら死んだだけ」
「乳児を押し入れに入れたのはドラえもんに助けてもらおうと思ったから」
「赤ちゃんを泣き止ませようと思って首にリボンをちょうちょ結びにした」
「死姦したのは『魔界転生』に復活の儀式と書いてあったから」
これらの言い訳に大衆は呆れました。
裁判官の心証も最悪だったのではと思います。

遺族で夫の本村洋さんにしてみれば、少年だけでなく、
こんなデタラメを並べる弁護士たちにも怒りがわきますよね。
しかし、ちょっと深く考えてみると、弁護団に対して、
「なぜこうまでしてこの犯人をかばうのだろうか?」と職務ではないなにか別の思惑や使命感や暗く陰湿な情熱のようなものまで感じてきます。
・・・ともかく、こうして犯人を死刑に、という世論が巻き起こり、
犯人に死刑判決というが出ました。
どうしようもない凶悪犯を、
死刑にするというごく当たり前の判決を出すのに、
弁護団が21人もついて
ダラダラ言い訳して、
12年もかかったのです。
弁護団に妙な入れ知恵をされずに、とにかく反省しているフリをしていれば、
もしかしたら死刑を回避していたのかもと思うと、
「F被告を絶対に守ってやる」 と妙な言い訳をベラベラしゃべっていた
安田好弘弁護士たちの
墓穴だったのかもしれません。
まあ正攻法でいっても手紙を暴露された以上、
死刑判決が出そうだったから、
やぶれかぶれでドラえもんがどうこう言っていたのかもしれませんが・・・
どっちにしろ裁判官の心証を悪くしただけでしたね。
どうも弁護団は犯人を救うことより、
死刑廃止運動のプロパガンダを優先させているようなところがあり、

そういうのも大衆の反感をかっていましたね。
犯人も後になって死刑が現実的になってくると、

「部分的に冤罪だ」
「傷害致死だから死刑を回避して欲しい。怖い」
「僕自身、殺意がなかった。強姦ではない」なんて言っていましたが無駄な努力でしたね。
・・・死刑が確定したときのネット掲示板の書き込みに、
「ドラえもんが生き返らせてくれるからOK」
「死刑になっても安田好弘弁護士が死姦して生き返らせてくれるよ(笑)」などという書き込みがあり、不謹慎ですが笑ってしまいました。
犯人・福田孝行(現在は大月孝行)や、
安田好弘をはじめとする弁護団がこれらの嘲笑を聴いたら、
どう思うのでしょうね。
犯人が反省もせず開き直る遺族のくやしさが、
彼らにもほんの少しでも理解できるといいのですが。
ちなみに
犯人の父親もこれまたクズで、
「こっちもたまったモンじゃない」
「昔の粋がった手紙をだして、今も反省してないというのはおかしい」
「(検事、裁判官に)あとで後悔しなくてもいいような判決をだして欲しい」
「アンタも再婚して新しい家庭を持ちなさい」 (被害者の夫に)
「加害者の会を作ってやる」
「はっきりいってオレは関係ない」
「たまたま息子が犯罪を犯しただけ」
「責任、責任ってほなオレにどうせぇっちゅうんじゃ」
「少年法の精神は更正を目的にしている」
「罪を憎んで人を憎まず」
「(こいつが事件を起こしたのは)他の大人にも責任がある」 遺族に謝罪しない理由に、
「時間がなかった」
「正直、気まずいというか、被害者を下手に刺激しないほうがいいやろ」また7年間面会に一度も行かず、
9年間一度も公判を傍聴に行かなかったそうです。 そして弥生さんを、いい女だからヤリたいと親子で話していたそうです。
そのため事件の晩に息子に
「おまえがやったんじゃないか?」と聞いていたそうです。
犯人も、弁護士も、犯人の父親も、
クズばかりの裁判でした。犯人の性が福田から大月になったことについて。
現在は支援者の大月純子と養子縁組して
大月孝行 と名前が変わっています。
福田は有名になりすぎたから性を変えたのか。
獄中で筋トレまでしていたそうですから、
外に出てやり直せるとでも思っていたんでしょうか・・・。
調べてみると、死刑囚と面会できるのは親族のみだそうです。
そのため、死刑が確定した後も面会して支援できるよう、
死刑囚と養子縁組する支援者もいるそうで、
獄中結婚もそういう理由からだったりするそうです。
もしかしたらそういう理由もあったのかもしれません。
しかし、こうした弁護士たちや養子縁組した大月純子の周辺を、
調べれば調べるほど妙な事実が分かってきます。
この問題は長いのでまた次に続きます。
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